製造業向けホームセンター「モノトス」を展開する大都(大阪市)も、作業着や工具を扱う企業と組んでネット上で海外ブランドの作業着や安全靴などを紹介。製造業の地味なイメージを一新する「ゲンバ男子」流のコーディネートを提案している。同社広報は「ものづくりの楽しさを未来につなげたいという思いで協力したい」と話す。
職業教育の場を
同館によると、大阪市内の中小の製造業は1万6千社といわれている。中小の製造業が集積する東大阪市の2~3倍もあり、大阪市の経済を支えているといえる。業種では金属加工や化学が多いという。
ただ、生産年齢人口の減少と景気回復で多くの業種で人手不足感が高まるなか、中小企業の採用活動は苦戦。なかでも製造現場で働く若者が急減している。日本のものづくりを支えてきたといえる町工場では技術伝承の危機にさらされている。「ゲンバ男子」企画をきっかけに製造現場で汗を流す格好良さに目覚める若者が増えれば、ものづくり大国・日本も勢いを取り戻すかもしれない。