日本で研究・開発され、世界の福祉医療施設に導入されているペットロボットもある。産業技術総合研究所(茨城県つくば市)などが平成5年から一般家庭での“ペット代替ロボ”として開発し、17年に販売されたタテゴトアザラシ型の「パロ」だ。
多数のセンサーや人工知能の働きで、人の呼びかけに反応。抱くと喜んだりするほか、五感を刺激する豊かな感情表現や動物らしい行動で、人の心を癒す。
一昨年、ユーザーの意見をもとに改良を加えた新型「パロ(ペット用)」と、認知症のセラピーを主目的にした「パロ(セラピー用)」の2種類(共に同36万円=1年保証、3年保証メンテナンス付きは42万円)を発表。ほかに発達障害者や精神障害者向けのパロも研究開発されている。
同研究所の柴田崇徳・上級主任研究員は「大変高価だと思われるかもしれませんが、欧米ではパロを用いることで、認知症患者への抗精神病薬の使用量が大幅に低減できることから、導入が進んでいるんです」と話す。