オフィスに広がる「置き食品」 代金回収率95%、備蓄の役割も (1/4ページ)

2015.2.14 17:05

「オフィスグリコ」のコンパクトなお菓子箱。さまざまな味の約10種類のお菓子が詰まっている

「オフィスグリコ」のコンパクトなお菓子箱。さまざまな味の約10種類のお菓子が詰まっている【拡大】

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  • 「オフィスおかん」の総菜は冷蔵庫にストックされ、電子レンジで温めればホカホカのお袋の味が楽しめる(おかん提供)
  • 「オフィスおかん」の総菜は冷蔵庫にストックされ、電子レンジで温めればホカホカのお袋の味が楽しめる(おかん提供)

 富山の「置き薬」ならぬ、職場の「置き食品」が広がっている。24時間、食べたいときに手に取ることができる無人販売サービスで、お菓子や総菜、野菜などバリエーションも増えている。働く人のおなかを満たすだけでなく、災害時の備えや福利厚生などの観点からも注目を集める。(榊聡美)

 代金回収率95%

 置き食品の先駆けとなったのが、お菓子、アイスなどを販売する江崎グリコ(大阪市西淀川区)の「オフィスグリコ」。

 平成14年から本格的にサービスを始め、首都圏や近畿圏など、大都市圏にある事業所約10万社に、約12万台が設置されている。

 3段重ねの菓子箱を中心に、アイスや飲料などをストックする専用の冷蔵・冷凍庫もある。利用者は箱に付いたカエルの貯金箱に、1個につき100円を入れる。サービススタッフが週1、2回訪れ、商品の補充や代金の回収を行う-というシステムだ。

少子化の影響でお菓子の需要が停滞

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