【江藤詩文の世界鉄道旅】ニューヨーク市地下鉄 地下鉄は無料のライブ会場! 手渡されたくしゃくしゃの1ドル札 (2/2ページ)

2015.3.29 18:00

ひと際人気が高かったダンスグループ。バスケットボールなど小道具を使ったパフォーマンスも見応えがある

ひと際人気が高かったダンスグループ。バスケットボールなど小道具を使ったパフォーマンスも見応えがある【拡大】

  • 地下鉄の車内。ここでいきなり歌声が響いた。地下鉄は治安が改善され、旅行者でも使いやすくなったそう
  • かつては「ニューヨーク名物」とも言われた落書きは消され、車体にはアメリカ国旗がデザインされている
  • イーストリバーに架かった、マンハッタンとブルックリンを結ぶ橋からの車窓はニューヨークらしさ満点の眺望
  • イーストリバーを渡ってブルックリンに入ると、地上の高架を走行する

 単に地下鉄で移動するだけでも、プロ顔負けのダンスや歌、弦楽器の合奏などに触れられるなんて。ここは世界のエンターテインメントの頂点に君臨する都市なのだと実感する。

 そんな彼らの活動を支え、勇気づけているのは周囲の乗客たちだ。びっくりするくらい多くの人が、小銭を渡しては声をかけて行く。車内でも、リードボーカルの男性に次々と1ドル札が集まった。

 「サンキュー、サンキュー」と言いながら、映画「ベイマックス」でおなじみのグータッチをするミュージシャン。もうすぐ近くにやって来る。私もニューヨーカー気分を味わいたくて小銭入れをのぞくと、なんと5ドル札しか入っていない。しょうがない、大盤振る舞いだ。5ドル渡してグータッチをしてもらう。

 すると一瞬の躊躇を読み取ったのか、「おつりだよ」と、くしゃくしゃの1ドル札を4枚手渡された。こんなことってあるのだろうか。ミュージシャンたちは歌いながら、悠々と去って行った。

■取材協力:デルタ航空

■江藤詩文(えとう・しふみ) 旅のあるライフスタイルを愛するフリーライター。スローな時間の流れを楽しむ鉄道、その土地の風土や人に育まれた食、歴史に裏打ちされた文化などを体感するラグジュアリーな旅のスタイルを提案。趣味は、旅や食に関する本を集めることと民族衣装によるコスプレ。現在、朝日新聞デジタルで旅コラム「世界美食紀行」を連載中。ブログはこちら

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