メタボ健診の基準は「妥当」、医療費削減にも貢献 ビッグデータ解析で実証 (1/3ページ)

2015.4.12 07:19

 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の腹囲基準を取り入れた特定健診・保健指導の開始から4月で8年目。当初は腹囲をメタボの基準の一つとすることに賛否両論があった。しかし、これまでに蓄積された対象者のビッグデータを解析した結果、基準の設定が妥当で医療費の削減にも貢献していることが実証された。内臓脂肪を減らすことの重要さが改めて示された形だ。(山本雅人)

 門脇孝・東京大大学院教授を主任研究者とする厚生労働省の研究班は平成22~26年度の5年間、健診・指導の基準の妥当性を調査した。

 心血管病を抑制

 追跡データの収集が可能な全国12カ所の疫学研究(約3万1千人対象)から、保健指導の対象に該当する人が、心筋梗塞などの心血管病を発症しているかどうかを解析した。

 その結果、保健指導の対象者のうち「積極的支援」の基準に当たる人は、健康な人に比べ、男性で3・17倍、女性で2・83倍、心血管病を発症しやすいことが分かった。また、「動機付け支援」の基準に当たる人でも男性1・97倍、女性2・32倍との結果が出た。

1年間の医療費が男性で5340円、女性で7550円も少なかったことが判明

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