補聴器について説明を受ける高齢者=千葉県市川市の「ベスト補聴器センター」【拡大】
周りとの調和
千葉県市川市の主婦、大塚久子さん(84)は、4年前から補聴器を装着している。
電車内のアナウンスの聞こえが悪くなってきたと思っていたある日。歩行中に後ろからきた自転車とぶつかりそうになった。ベルの音に気がつかなかったのだ。「自転車が何度もベルを鳴らしていたと周りの人に聞かされ、ショックでした」。その日をきっかけに補聴器をつけることにした。
補聴器により聴力が改善したことで気持ちが晴れ、さまざまなサークルに参加するようになったという。「会話の中に入り、周りの人と調和が取れるようになった」と笑う。
「実際、聞こえの悪さから付き合いが悪くなったり、出かけなくなったりする人もいる」と日本補聴器工業会(東京都千代田区)の宮崎裕司普及委員長は指摘する。
小型化、おしゃれに
見た目を気にして補聴器を敬遠する人もいるが、音の処理をするICチップの技術革新により補聴器の小型化が進んでいる。耳穴に入れるタイプでは、外からはほとんど見えないものも。耳にかけるタイプは、色のバリエーションや花柄などデザイン性を打ち出しているものもある。