補聴器について説明を受ける高齢者=千葉県市川市の「ベスト補聴器センター」【拡大】
宮崎委員長によると、人間の聴力は40歳頃から、低下していく。耳鼻科で難聴を指摘され、補聴器の装着を勧められたら、なるべく早く使い始めた方がいいという。「快適に使うには慣れることが大事。早くからつけた方が順応しやすく、効果も早く表れます」
■出荷台数3年連続50万台超
日本補聴器工業会によると、補聴器の売れ筋の価格は片耳15万円前後と高額だが、国内出荷台数は増加傾向にある。平成26年度は52万5980台で、24年度から3年連続で50万台を超えた。ただ、英国やドイツでは難聴者の補聴器使用率が30~40%なのに対し、日本の使用率は14%程度にとどまっている。同会は「英国やドイツは日本に比べ、補聴器使用への国の助成率が高いためではないか」と分析している。