戦後は流通するように。明治5(1872)年に滋賀県近江八幡市で創業した和菓子店「たねや」の土用餅は、昭和59年に東京都内の百貨店に出店したことなどをきっかけに全国販売を開始。今年も18~24日まで全国の店舗で、季節商品として販売する予定だ。
東京都豊島区の百貨店、西武池袋本店の広報担当、亀井奈緒子さんは「ここ数年、東京でも土用餅を知る人が増えた。土用餅を含め季節の歳時に関連した和菓子が好評で、和の文化が見直されている」と話す。
一方、シジミの由来ははっきりしない。シジミ漁獲量全国1位を誇る宍道湖(しんじこ)漁業協同組合(松江市)の高橋正治さんは「戦後、土用のウナギとともにシジミも食べようという販売戦略が功を奏したようです。5~7月の産卵前のシジミは身が太り、一番おいしい時期。栄養価に優れているので、シジミで夏を乗り切ってほしい」と話している。