■高値続くウナギ 6月は100グラム1163円
ここ数年、ウナギの価格が高騰している。総務省の小売物価統計調査によると、ウナギのかば焼き(国産)の小売価格は、平成23年までは100グラム当たり千円を切っていたが、24年以降は同千円を超え、26年の年間平均価格は同1249円。今年は6月現在で同1163円で、昨年6月(同1279円)よりやや安いものの高値傾向が続いている。
水産庁によると、市場に出回る99%が養殖ウナギで、国内では「シラスウナギ」と呼ばれる天然のニホンウナギの稚魚を養殖用の池などに放流して育てる。しかし、22年頃から、ニホンウナギの稚魚がいる東アジア全体で不漁となり、小売価格が高騰。昨年9月には資源管理のため、日中台韓が協議して各国・地域の年間仕込み量を制限することで合意。日本国内の上限を21・7トンとした。今漁期に国内の養殖池に投入されたシラスウナギの仕込み量は18・3トンで「国内需要を満たす量ではない」(水産庁)という。
また、ニホンウナギは昨年6月、国際自然保護連合(IUCN)により絶滅危惧種に指定。環境保護団体からは「日本がウナギを取り尽くしている」といった批判もある。水産庁の担当者は「資源管理をしっかりしていく。ウナギの需要が変わらなければ、高値は続くとみられる」と話す。