3年生の秋に帰国し、就職活動を開始。OB・OG訪問では20人以上と会い、「志望先の放送局が置かれている状況」や「会社の目指す方向性」「働いている人のやりがい」などの情報を収集しました。
これまでの経験や志望企業への思いを応募書類に込めて提出。順調に役員面接にたどり着きましたが、そこでの受け答えが、後悔につながることになります。
自分の思いは、「日本の文化を世界にもっと発信したい」でした。しかし、事前の企業研究から、自分のやりたいことは、志望企業やOBが現在取り組んでいる、国内のコンテンツ企画とはかけ離れていると判断してしまったのです。「放送局の現状のプログラム枠で考えられることを話そう」と、自分の思いとは反した回答をしたのです。
そのときの企業役員からの投げかけは、「君がやりたいことは、本当にそれなの?」という言葉でした。「入社したい」という思いが先行し、自分の思いを隠したまま話した結果、落ちてしまいました。