夏休みの時期は家族旅行のシーズン。しかし、幼い子供が一緒の場合、何かと気をもむ場面が多く、着替えやおむつ、哺乳瓶など荷物もかさばりがちだ。最近は赤ちゃん用品をそろえ、設備を充実させた宿泊施設が増えてきた。具体的な内容を宿泊施設ごとに紹介するサイトもあり、幼い子連れ旅行がしやすくなってきた。(中井なつみ)
親もくつろげる
旅先で子供と快適に過ごすには、宿泊施設選びが重要なポイントだ。子育て情報サイトを運営するミキハウス子育て総研(大阪市北区)は平成20年から、乳幼児連れでも利用しやすい施設を認定する事業「ウェルカムベビーのお宿」を実施し、これまでに52カ所を認定、ホームページで公開している。
「ホテルグリーンプラザ軽井沢」(群馬県嬬恋村)はその一つ。1歳の長女を連れて宿泊した東京都板橋区の女性会社員(41)は「授乳室には粉ミルクのためのお湯や哺乳瓶を洗うブラシ、殺菌用のグッズまでそろっていて驚いた。ベッドは壁との間に隙間ができないようにクッションが置かれ、子供の転落を心配せずに眠れた」。温泉巡りが趣味という女性は出産後初めて、ゆったりとお湯につかったという。