「ふつうのお宅」相続なのに…なぜこじれやすいのか トラブル増加傾向 (8/8ページ)

2015.11.3 17:10

 とはいえ、「財産の相続の基礎となるのは、親の生き方や想いを受け継ぐ『心の相続』。そこがおざなりだと、どんな遺言書を作っても、もめる可能性は消えません」と内田氏は指摘する。

 親の財産を相続できるのは当然と思わず、資産を残してくれたことに感謝する。子供を大事に育ててきた親の想いをくみ、他の兄弟姉妹の生活を思いやる。親が生きてきた中で大切にしてきたことを「家訓」にし、子や孫世代にも引き継ぐ……。こうした「心の相続」を、内田氏は「想続」と呼ぶ。

 妻の親族間の話し合いに首を突っこんだりせず、情報収集や専門家へのコンタクトに励む。「君たちが小さかった頃の話を、改めてお義母さんから聞いてみたら?」などと、「想続」を促す気配りもする。そんな形で妻の手助けができれば、円満な相続の裏方として、妻に感謝されるかもしれない。

 弁護士 武内優宏 法律事務所アルシエン共同代表、終活カウンセラー協会監修・講師。遺言作成、相続問題を得意とする。著書に『おひとり様おふたり様 私たちの相続問題』など。

 税理士 内田麻由子 一般社団法人日本想続協会代表理事。相続対策、相続税申告を数多く手がける。著書に『誰も教えてくれなかった「ふつうのお宅」の相続対策ABC』(共著)など。

 (川口昌人=文)(PRESIDENT Online)

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