一昨年からは、安倍晋三政権に労使が尻をたたかれて、月例賃金を底上げするベースアップがわずかながら復活した。3年目の今年は労使へのプレッシャーはさらに強まっている。
年初の連合の賀詞交歓会で、日本銀行の黒田東彦総裁は「初めて出席した昨年は、挨拶をしなかったが」と前置きしてげきを飛ばした。「2%の物価上昇は必ず実現する。それに見合った賃上げが、日本経済の持続的成長のために必要だ。いま労働側に強い追い風が吹いている」と。
続いて経団連の工藤泰三副会長(日本郵船会長)が「黒田総裁に会うと『賃上げしろ』と言われ、安倍首相からも求められ、まるで四面楚歌だ」と、冗談交じりに挨拶した。