スマートニュース会長・共同CEO 鈴木健氏(東京・渋谷区神宮前のスマートニュース本社にて)【拡大】
【田原】どうして理想主義が負けたんだろう。
【鈴木】現実を直視していなかったからじゃないですか。戦争が起きるのは生命の本質であり、それがない世界をつくるのは本質的に難しいということがわかっていなかった。
【田原】ん? 生命の本質って?
【鈴木】生命は資源がないと生きていけません。外部から何らかの物質を中に入れて、中で化学反応を起こしてエネルギーを取り出して、残ったものを外に出す。この代謝システムが生命の本質です。これは国家も同じです。貿易して外から資源を持ってきて、代謝させることで自己を維持させています。ただ、資源というものは有限であり、人口が増えている状況では奪い合わざるをえない。その現実を直視していなかった。
【田原】だけどいま石油の価格はどんどん下がっています。足りないなら上がらないといけないはずだけど。
【鈴木】石油の専門家ではないので詳しいことはわかりませんが、いま価格が下がっているのは短期的な現象でしょう。資源の需要と供給は、人口に左右されます。中長期的には人口が増えているのだから、やっぱり資源の奪い合いは起きる。人口予測で言うと、世界の人口は2100年ごろにピークを迎えて100億人に達すると言われていますから、今後100年間くらいは非常に危険な状況が続くんじゃないでしょうか。