
授業で児童に語り掛ける養護教諭の芦川恵美さん=埼玉県飯能市の市立富士見小学校【拡大】
海外ではこうした授業を必修にする例もある。オーストラリアでは、ストレスや喪失体験への対処法、精神疾患の知識などを扱う教材が普及。英国や米国、カナダでも似た取り組みがあるという。
国内では、子供の心の不調に関する知識は広まっていない。そこで、関心を持つ研究者と養護教諭らが平成25年に「日本学校精神保健研究会」を組織。研究者が国内外の研究を紹介する一方、教諭からは「現場の知恵」を提供し、学校で使える教材の開発などを通じて子供の心の健康の向上を考えてきた。
これまでに小学生向けのほか、具体的な精神疾患の症状や、友達から相談された時の対応法を加えた中高生向けの教材も用意。24年度から首都圏を中心とする小中高約50校で試行し、知識の定着具合などを検証している。今後は教員や保護者を対象にしたものも作る予定だという。