
昭和59(1984)年、アバディーン兵器博物館(米メリーランド州)で、米軍のM4シャーマンと写る木元寛明さん(木元さん提供)【拡大】
独国防軍の戦車兵は歴代、精鋭として選ばれたエリートたちで、「戦場という究極の場で彼らは“ノブレス・オブリージュ”を実践してきたことで知られています」
その代表的な存在がロンメル将軍が率いた“アフリカ軍団”だ。第二次世界大戦下、北アフリカで見せた驚異的なその戦闘能力に敵軍から、“砂漠の狐”と呼ばれ、恐れられたロンメル将軍。圧倒的優勢を覆された当時の英国、チャーチル首相は彼を「ナポレオン以来の戦術家」と評したという。その逸話は度々、戦争映画でも描かれてきた。
「彼らの騎士道精神こそ、軍隊・軍人の理想的な姿といえます」と木元さんは語る。