
“ローテク”先制医療【拡大】
食事バランス意識
ハイリスクと推定された人には、超早期診断・治療の代替として、生活習慣の改善を促す。これまでの豊富な臨床経験から井村氏は、食事の量を減らすことよりも「脂質やタンパク質、糖質のバランスを意識してほしい」とアドバイスする。「最近の研究で、100兆個あるともいわれる腸内細菌の構成の変化がメタボや肥満の原因となることが分かってきており、栄養バランスの変化が、腸内細菌のバランスも崩してしまう」といい、食事のバランスに注意するだけでも発症抑制効果があるとする。また、「健康の維持には運動も忘れてはならない」とも付け加える。
井村氏は「自分の健康は自分で守るもの」としたうえで、「先制医療の研究や普及が進むまでにはもう少し時間を要するが、個々がリスクの把握に努め、対策を講じれば一定の効果が期待できる」と話している。