「ピラミッド」崩壊事故から1年 ガイドライン策定で「変わる運動会」 (4/5ページ)

動画投稿サイトで公開された八尾の市立中学校の男子生徒が挑んだ10段ピラミッドの映像。この直後に崩壊した(ユーチューブから)
動画投稿サイトで公開された八尾の市立中学校の男子生徒が挑んだ10段ピラミッドの映像。この直後に崩壊した(ユーチューブから)【拡大】

 そんななか、千葉県流山市や柏市などは組み体操の全面廃止を決定。他自治体の教育委員会も対応に追われた。

 ガイドライン策定し、実施計画提出も

 大阪市教委は、ピラミッドとタワーは全面禁止としたが、「練習で習熟することで事故が確実に少なくなる」として組み体操の全面禁止は見送った。

 一方、一連の問題の“震源地”となった八尾市教委は、今年4月に安全に関する「ガイドライン」を策定し、全市立小中学校43校(小学校28校、中学校15校)の校長らに通知。各校の校長や教頭、教員らを対象にした研修会を展開して、ガイドラインの周知徹底を図った。

 その結果、6月に運動会を行った市立小学校では組み体操は実施せず、代わりにマスゲームのような演技を披露したという。

これから本格的な運動会・体育大会シーズンに突入するが…