遺産4200万円でも相続税 「実家の二次相続」で訪れる悲劇 (6/6ページ)

 01年に亡くなった女性が公正証書遺言を作成していたが、遺言作成時に公証役場へ出向いたのは「替え玉」ではないかという疑惑が浮上したのだ。作成にあたっては、証人2人も立ち会い、公証人が印鑑証明や実印で本人確認をするのがルールだが、別人がなりすまして遺言を作成していた可能性があるという。

 このときの遺言内容が、以前に作成していた遺言とはかけ離れていたからだ。写真付き証明書による本人確認ができていなかったことが、疑惑を持たれる遠因だと指摘されている。

 天野 隆 税理士法人レガシィ代表社員税理士。公認会計士。1951年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。アーサーアンダーセン会計事務所を経て現職。税理士法人レガシィは、相続案件実績約5600件で日本一。

 (税理士法人レガシィ代表社員税理士 天野 隆 文=向山 勇 撮影=堀 隆弘)(PRESIDENT Online)