海苔が巻かれるようになったのは、江戸時代の元禄時代だといわれている。これが、現在のおにぎりの形の発祥のようだ。そんな日本に古くから根づくおにぎりは、腹持ちもよく、中に具を入れられることから栄養面も補てんでき、携帯食としても便利で手軽に食べられるところも魅力だ。
■お米の専門家に聞く!鮭・ツナマヨ・昆布が人気の理由
そんな当たり前のように存在するおにぎりの魅力を、専門家はどう分析しているのだろうか。お米マイスターであり、ごはんソムリエでもある澁谷梨絵さんに聞いてみた。
「おにぎりの魅力は、何といっても、手軽で簡単にバランスの取れた栄養素を摂ることができるということ。日本のファーストフードと呼ばれるおにぎりは、1個で主食、主菜を摂ることができ、さらには、海苔やお塩のミネラル分まで補えてしまう、他の食事には真似できないバランス栄養食であるといえます。最近、EXILEメンバーが実践して話題になった“おにぎりダイエット”も、ごはんとおかずが一緒に摂れ、栄養価に優れた食事であるからこそ注目されているのだと思われます」
では、数々のアンケート結果で分かった、日本人に特に人気の「鮭・ツナマヨ・昆布」の具材は、それぞれ、なぜそこまで人気があるのだろうか? そのおすすめの食べ方もあわせて教えていただいた。
●鮭が人気の理由
「鮭はご飯との相性が抜群に良いからだと考えます。日本人の朝食というと鮭が思い出されるくらい、大人から子供まで幅広い層に人気があり、甘鮭から塩鮭など味わいも豊かで、季節によって旬が味わえるからこそ、変わらぬ人気を誇っているのだと思います。また、日本人のソウルフィッシュでもある鮭は、リーズナブルで安定して購入できることからも安定して愛される理由であると思います。
おすすめの食べ方は、鮭のほぐし身、キュウリ、お酢、ゴマ、お塩、少量のお砂糖を混ぜて握った鮭のさっぱりおにぎりです。野菜もお酢の栄養価もさらにはゴマの栄養価も摂ることができ、お酢の作用で劣化しにくいので、遠足などにもおすすめです」