またSteelcaseの副社長のボスティジャン・ルジュヴック氏は「有能な人材は上司からも周囲からも“できる”と思われていますが、マルチタスクや注意力を散漫にする要素からは普通のオフィスワーカーと同じように悪影響を受けています。ストレスと気を散らすものがどんどん増えている現在の職場環境は、脳への負担が増える一方なのです」と話している。気を散らすことで労働生産性が低下することはその個人や企業の損失ばかりでなく、生産年齢人口が今後減少していく経済全体にとっても見過ごすことができない問題だろう。働く環境を今一度見直すことが我々全員に求められているようだ。
■デスクが散らかっているほうがクリエイティブになれる!?
常時オンライン状態がもはや標準となった現代のオフィスでは、生産能率を損なわないためにも職場環境を整えることがますます重要になってきている。ということはデスク周りなどをキチンと整理整頓して余計なモノとの“断捨離”が今後ますます奨励されるべきなのだろうか。しかし面白いことに(!?)、この件に関しては事はそう単純ではないようだ。かつて「デスクが散らかっているほうがクリエイティブになれる」と主張する研究があったためだ。
米・ミネソタ大学のキャスリーン・ヴォース教授らの研究チームが2013年に発表した論文は、散らかった職場環境は新しいことに挑戦する意欲と固定観念にとらわれない行動に関係していると指摘したのだ。