私の場合、「社会とは生きていくのに必要最低限だけつながっておいて、あとは好きなことをする」という感じでした。
「食べられる野草マップ」を脳内に作る
ほとんど自由時間なので、やりたいことをやったり、やらなかったりしていると、あっという間に1日が過ぎていきます。たいていは、散歩や読書、映画鑑賞、メールチェック、掃除洗濯、食材の買い出し、料理、公園で日なたぼっこ、よその庭を鑑賞、野草を摘みに出かける、など。
特に季節ごとの野草を摘みにいき、無料で食卓を彩るのは楽しいひとときでした。東京でも、ちょっと探せば食べられる野草はたくさん生えているんです。
春にはヨモギやノビル、イタドリ。初夏~梅雨にかけてはノカンゾウや桑。夏の盛りにはオオバがおいしい。秋はギンナンやドングリを、レンジでチン。頭の中の地図に、食べられる野草をマッピングしていき、毎年更新していきます。
ヨモギはフライパンで乾燥させて麺類に入れ、ノビルは細かく刻んでみそに漬けてそのままみそ汁に使い、ティータイムには桑の葉を乾燥させた桑茶を淹れたりして、けっこう楽しめました。
お金がないと、どうやってお金を使わずに楽しく生きるか必死で考えるので、日々の生活がとてもクリエイティブになっていきます。
仕事は週に2日程度、身体障碍者の在宅介護をしており、収入が平均で月7~8万円ありましたので、その範囲内で生活するようにしていました。単純計算すると、年間で約90万円になります。