◆紅白出場がなかった小沢健二に関連して渋谷系のうんちくを話す奴
10代の頃に渋谷系を聴いた人たちが、もう中年になっている。会社で管理職になっていたりする。もともと渋谷系には面倒くさい空気が漂っているのだが、中年となったファンたちはとにかくうんちくを語りたがるので面倒くさい。
最近の紅白では、サプライズ出演や特別枠での出演がありえるので若者風に言うと「ワンチャンあるで」ということなのかもしれないが。ここで「オザケンは紅白に出なくてよかった」論をとうとうとSNSに投稿してこそ、渋谷系中年だ。さらに、Cornelius(元フリッパーズ・ギター小山田圭吾)のことなんかにふれる、と。
この、出演しない奴に対しても何か語るというのが、中年の真骨頂だ。しかし、渋谷系のうんちくがいまや老害芸になっているというのも感慨深いものがある。
まだまだあるが、この辺で。さあ中年よ、紅白マウンティング合戦に備えよ!
【プロフィル】常見陽平(つねみ・ようへい)
千葉商科大学国際教養学部専任講師
働き方評論家 いしかわUIターン応援団長
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。リクルート、バンダイ、クオリティ・オブ・ライフ、フリーランス活動を経て2015年4月より千葉商科大学国際教養学部専任講師。専攻は労働社会学。働き方をテーマに執筆、講演に没頭中。主な著書に『なぜ、残業はなくならないのか』(祥伝社)『僕たちはガンダムのジムである』(日本経済新聞出版社)『「就活」と日本社会』(NHK出版)『「意識高い系」という病』(ベストセラーズ)など。
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【常見陽平のビバ!中年】は働き方評論家の常見陽平さんが「中年男性の働き方」をテーマに執筆した連載コラムです。更新は隔週月曜日。