背景に働き方改革のしわ寄せ “ウンザリだ”課長の半数が出世を拒む理由 (3/6ページ)

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 「一兵卒に戻りたい」出世望まぬ課長の胸の内

 別の調査データを見てみよう。今度の対象者は、現役の課長だ。産業能率大学の「上場企業の課長に関する実態調査」(2018年1月)によると、「(今後さらなる)出世を望んでいない」課長が49.5%と、約半数に上っている。

 出世を望んでいない課長は今後どうしたいのかと言えば、「プレーヤーの立場に戻る」「現在のポジション(課長)を維持する」と答えている。

 ちなみに同調査によれば、残り半分の「(今後さらなる)出世を望む」課長のうち、「部長クラスのポジションに就きたい」人が36.0%、「役員」が10.2%、「経営者(社長)」が4.3%だった。部長までいけたら御の字ということのようだ。かなり控えめな回答である。

 冒頭に紹介した新入社員を対象とした調査では、どれくらいの役職まで出世したいかも聞いている。結果は、課長が4.8%、部長が15.0%、役員が21.4%、社長が8.9%だった(「役職にこだわらない人」が49.9%)。出世したい新人が目標とするのは、「役員」が最も多い。

 新入社員はまだ野心を抱いているのだ。現職の課長の半数は出世レースから事実上降りることを宣言し、出生を望む人であってもせいぜい「部長ぐらいになれれば」と考えているのとは対照的である。

なぜ、現役課長は出世を拒むのか