インタビューに答える映画『県庁おもてなし課』の三宅喜重監督=2013年4月16日(関西学院大学_難波功士ゼミ、有志学生記者撮影)【拡大】
若者が地方を離れている。私の大学も地方からたくさんの学生が集まっている。地方出身の友人が「うちの地元、何もないよ」と言っていた。そのときは「へー、そんな田舎なんだ」と思った。けれど、私も誰かに「あなたの地元って何があるの?」と聞かれたら、「何もないよ」と答えると思う。
何もないわけがない。私が何も知らないだけなのだ。少し目線を変えて、地元の魅力を見つけたい。誇りを持って友人を地元でもてなしてみたい。自分の育った故郷を語れるようになりたい。だから明日はいつも付けているイヤホンを外して目をこらして歩いてみようと思う。
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■みやけ・よししげ 1966年生まれ。大阪府出身。90年関西テレビに入社。ドラマ演出家として『僕の生きる道』『ブスの瞳に恋してる』などヒット作を手掛ける。初監督映画『阪急電車 片道15分の奇跡』で第21回日本映画批評家大賞・新人監督賞を受賞。