2013年1月に開かれた「LINE」の利用者1億人突破を記念するイベント。半年後の7月には1億人を突破し、破竹の勢いだ=2013(平成25)年1月18日、東京都渋谷区(産経新聞_渡部一実撮影)【拡大】
メールが届けば返信はするが、自ら進んでメールのやりとりはしないという。「返信をしなければという気持ちになったり、返信に費やした時間でもっと他のことができたのではと考えたりして、疑問が湧いてくる」のだという。
逆に考えれば、LINEやメールを使っている人にとっては、「早く返信しなければ」というせかされる気持ちになることが、精神的な苦痛や気疲れの原因になっていると言えるのではないだろうか。
常に「交流」状態
LINEとメールの最大の相違点は、メールの場合、送られてきたメッセージを自分が読んだかどうかを相手は知るすべがないのに対し、LINEは、メッセージを読んだ事実が相手に伝わることにある。
その結果、「メッセージを読んだのだから、相手はすぐに返信がほしいだろう」と、気遣うことになる。そして、「早く返信しなければ」というせかされる気持ちも一層強くなる。便利な既読機能に、学生たちは振り回されているのである。では、どうやって既読機能と向き合っていけばいいのだろうか。