【Campus新聞】
「現地で、『一回の募金で10万円もらうより、一年に一回1万円を10年もらうほうがうれしいんだよ』と言われた。その時に、忘れないことの大切さと、忘れてほしくないという現地の人の思いを感じた気がした。震災から2年がたったけれど、10年後も唐桑に行きたい」。私は、被災地を何度も訪れるようになったきっかけについて、こう話した。
根岸さんも「地元の人と関わり合う中で、この地域がどう変わっていくのか、街づくりがどんなかたちで進んでいくのか、ワクワクするようになった。被災地というのではなく、自分の帰る場所として、今も足を運んでいる」と言う。
まだ自分にとって石巻は帰る場所にはなっていないという勝山さんは「今滞在させてもらっている石巻の雄勝という地域は、海もあり山もあり、本当に素晴らしい場所。この素晴らしさを広めていきたいし、ここに帰りたいと思う人を増やしていきたい」と、力強く話した。