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被災地ボランティア学生座談会(下) 「関係」から「つながり」へ (3/5ページ)

2013.7.12 15:22

仮設住宅での足湯ボランティア活動。被災地では今なお多用なボランティア活動が必要とされている=2012(平成24)年9月16日、宮城県気仙沼市(日本財団撮影)

仮設住宅での足湯ボランティア活動。被災地では今なお多用なボランティア活動が必要とされている=2012(平成24)年9月16日、宮城県気仙沼市(日本財団撮影)【拡大】

  • 座談会に参加した大学生の田中葵さん=2013(平成25)年6月27日、東京都港区赤坂の日本財団(日本財団撮影)
  • 宮城県気仙沼市唐桑町
  • SANKEI_EXPRESS__2013(平成25)年7月7日付EX(23面)

 初めて学生ボランティアとして被災地に行ったのは震災2カ月後のことだった。場所は岩手県遠野市。100人の学生がバス2台に分乗して東京を出発。顔も名前も知らなかった学生同士が3泊4日を共にした。大きな柔道場に、寝袋にくるまりみんなで寝た。

 初めて被災地と呼ばれる場所に足を踏み入れたとき、言葉が出なかった。100人の大学生の誰もが一言も言葉を発しようとはしなかった。そのときのことは今でもしっかりと記憶に残っている。

 「何かしたい」。その思いだけで動き始めた。「全国の元気になることばで一曲の歌を作ろう」というプロジェクトを発案し、450~500もの元気になることばを集めた。大学内のホールで子供たち50人とともにコンサートを開いた。それを見た同級生たちも、「何かしたい」と声をあげた。

 活動の輪は広がり、入学から1年後には私のまわりに40人が集まっていた。「音楽で元気づけたい」と考えた学生たちと気仙沼市唐桑町でのコンサート開催に向けて動き出す。

「それでも海は恨まねぇんだ」と言ったおじいちゃん

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