ボランティアとして被災地を訪れた学生が、いつしか田舎のおばあちゃんやおじいちゃんと同じように、地元の人たちに会いに帰るようになっていった。
震災後、多くの学生たちが、東北の復興のために頑張った。それは、東北に笑顔にさせたい人がいるからではないだろうか。
大好きな場所だからこそ、また必ず行きたい場所だからこそ、「帰る」という言葉を使う。学生ボランティアと被災者という関係が、大切な人とのつながりに変わり、これからも続いていくと確信している。(今週のリポーター:フェリス女学院大学 田中葵/SANKEI EXPRESS)
【編集後記】
■私が唐桑町に帰る理由
私が大学に入学する直前の3月に震災が起きた。入学式も中止、授業も短縮、テレビも新聞も、話題は震災のことばかりだった。もう2年、まだ2年、色々な見方がある。私にとってはあっという間の2年だった。