サイトマップ RSS

【軍事情勢】「民主主義」がもたらす災い (3/5ページ)

2013.9.1 00:17

  • エジプト・首都カイロのラムセス広場、ナセルシティー
  • エジプト・首都カイロ

 インドは中印戦争(1962年)前夜も、マハトマ・ガンジー(1869~1948年)ら独立運動の文民指導者の人気が高かった。英領時代に独立運動鎮圧に向け英国が創設した印軍は植民地主義の手先とみられ、独立後も政治への影響力が弱く、政治による軍の統制は容易だった。時の文民首相ジャワハルラル・ネール(1889~1964年)は当初、中国の膨張主義を警戒しつつ、むしろ積極的友好関係構築に邁進(まいしん)した。関係濃密化で平和を維持せんと欲したためだ。ところが、中印国境で哨戒中の印兵が戦死するや印世論は激昂(げきこう)し「ネールは軟弱」と非難はエスカレートしていく。選挙で選ばれる民主国家における政治家の多くは《民意》に媚びる。ネールは開戦を決心する。

 多くの軍高官が「軍事環境の未整備」から「時期尚早」を唱えた。反対した軍人は解任され軍事法廷に立たされた。結果、印軍は旅団長2人を含め投射将兵の7割が戦死・行方不明か俘虜(ふりょ)となった。現実に死を賭(と)して戦う軍人は無謀な戦(いくさ)を避けるが、後方に居て血を見ない文民は蛮勇を振るう-ベトナム戦争(1960~75年)中の米国でも見られた政(官)軍関係だ。それでも文民統制は保たれたことになる。もっとも今尚(なお)、中国軍への劣等感を払拭できずにいる印軍の「損害」は、中印戦争における将兵損耗の比ではない。

誤りを繰り返す民意

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ