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いまこそ「2つのJ」の思想を掲げたい 内村鑑三の独創的な日本的キリスト教 松岡正剛 (3/5ページ)

2013.10.21 19:00

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)【拡大】

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 鑑三が生涯にわたって捨てなかった信条は「2つのJ」である。普遍的なキリスト者であることと日本人であることを重ねたい。鑑三はこのことをいっときも忘れない。晩年に、アメリカで成立した排日法に心を痛めその反対活動に精力を注いだのも、野口雨情や大塚久雄に「棄てないこと」を説き続けたのも、「2つのJ」ゆえである。昭和5(1930)年、柏木の聖書講堂で「パウロの武士道」を講じたのが人前に出た最後になった。「パウロの武士道」こそ、今日の日本が世界に語れるメッセージなのである。

 【KEY BOOK】「代表的日本人」(内村鑑三著、鈴木範久訳/岩波文庫、630円)

 この本を読んでいない日本人はモグリです。岡倉天心『茶の本』、新渡戸稲造『武士道』とともに20世紀を予告するかのように英文で出版されたゼッタイ3冊のひとつです。日蓮・中江藤樹・二宮尊徳・上杉鷹山・西郷隆盛には真のキリスト者の精神力と行動力と同等のものが躍如していたというメッセージです。この本の中身を知らずに、いくらエラそうなことを言っても、ぼくはまったく信用しません。

「内村鑑三所感集」「内村鑑三の生涯・日本的キリスト教の創造」

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