「台風は地震と異なり、予測が可能。進路も強さも分かっていながら出張を取りやめなかった判断は論外で、危機管理意識が希薄すぎる」と断じるのは、危機管理コンサルタントの田中辰巳氏(60)だ。
出張か台風対応か
川島町長が出席したのは「日本ジオパーク隠岐大会」。教育や観光に役立てる自然公園を認定する「日本ジオパークネットワーク」の全国大会だが、大会関係者は「首長会議は代理出席も可能」と説明する。
田中氏は「危急存亡に関わる出張でないことは明白だ。自然災害は、現場にいないと的確な判断は下せない」と話す。
町民の間にも怒りが広がる。無職の若林昇さん(65)は「大事なときに町長も副町長もいないなんてありえない。私たちは彼らの指示に従って避難するしかないのだから」と憤る。無職の阿部比左志(ひさし)さん(84)も「出張中の町長にきちんと情報が上がっていれば、結果は違っていたかもしれない」と話す。