初回に巨人の失策で先制すると、二、四回にも1点ずつ追加、MVPに輝いた美馬(みま)学投手(27)が六回まで無失点に抑え、試合の主導権を握った。七回から大車輪の活躍のルーキー則本昂大投手(22)が中継ぎし、九回は前日に160球を投げた田中投手がマウンドに上がり、三振で締めた。
震災直後のことが思い出されるような逆境で迎えた最終決戦で、チームはショックを引きずることなく結束した。
「彼一人に背負わせてはいけない。勝てば田中も救われる」と、バッテリーを組んだ嶋基宏捕手(28)は必勝を誓った。被災地の岩手県普代村出身の銀次選手(25)は「いかに平常心でできるか。本当に最後なので、いかに楽しめるか」と、自分に言い聞かせた。