「あのときは『旅がらす』のようだった」と、星野監督は震災直後の日々を振り返る。Kスタ宮城も一部が損壊し、2カ月間も本拠地に戻ることができなかった。選手たちは「地元を離れて、野球をしていていいのか」と自問。指揮官も、震災とどう向き合えばいいのか、葛藤の日々だったという。
「われわれのできることは勝って(ファンを)喜ばすことしかない。おまえたちの優しさは(ファンに)伝わっている。今度は『強さ』を伝えよう」
指揮官が出した答えだ。
「寄せ集め」から始まった
チームも指揮官も逆境からはい上がってきた。球界再編に伴い、“寄せ集め”の新球団として2005年に誕生。1年目は38勝97敗1分けという屈辱的な成績だった。