京都牛のフィレ肉の焼き加減はミディアムレアの状態で提供される。ブラックペッパーで味付けして焼き上げたというフィレ肉は赤味が残り、そのまま口にしても味わい深い。酸味の中にほんのり甘さを感じさせるバルサミコソースをつけると、また別の味わいが楽しめる。
さらに、添えられた薄切りのチーズや、ちょっぴり苦みのある野菜セルバチコとともに口に含むと、それぞれの持ち味が渾然一体となって舌の上を転がる。
コース料理のデザートは「マロングラッセのミルフィーユ」。同店で焼いたサクサクのパイにフランス産の栗を使ったマロングラッセを組み合わせ、塔のような立体感のある形で登場。牛乳、卵黄などを使ったバニラベースのアングレーズソースがかけられ、その嫌みのない甘さはコースを締めくくるにふさわしい。