≪日本の科学技術など3分野監視≫
米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は11月4日までに、日本も米国家安全保障局(NSA)の監視対象になっていたと報じた。米中央情報局(CIA)元職員のスノーデン容疑者から入手したとする機密文書の内容として伝えた。
ニューヨーク・タイムズは、2007年1月付の「戦略ミッション・リスト」と題した機密文書のコピーを掲載。重要な監視対象がテロや国土安全保障、経済など計16に分類されており、日本は科学技術、経済、外交の3分野で対象になっていた。
ニューヨーク・タイムズは11月2日付(電子版)で、「米国は常に友好国と敵国をスパイしている」とし、「外交的優位」に立つためフランスやドイツ、「経済的優位」に立つため日本やブラジルを監視していた、と報じていた。
2001年の米中枢同時テロ後、NSAは多額の予算が使えるようになり、活動範囲を広げてきた。国内の拠点を整備したほか、職員は日韓、オーストラリアなどの海外拠点からも情報を集めているという。(ニューヨーク 黒沢潤/SANKEI EXPRESS)