フィリピン台風の被災者９５０万人　インフラ壊滅、食料届かず略奪も (2/5ページ)

　被災から１１日で４日目。警察や軍は、レイテ島などで範囲を拡大し懸命な救援活動を続けた。各国政府や国際機関などの支援活動も本格化。中心都市タクロバンなどでは商店の略奪が起き、治安が悪化している。

　中国メディアによると、台風３０号はベトナムを通過して中国南部で１１日午前、熱帯低気圧となった。ただ、別の熱帯低気圧が被災地域近くに向け進んでおり、被災地域での救援活動への影響が懸念される。

　フィリピン国家災害対策本部によると、少なくとも国内の約９５０万人が被災し、約６３万人が避難した。

　在沖縄米軍は１０日、海兵隊員約９０人をフィリピンに派遣し、１１日支援を開始。日本政府は１０日、外務省と国際協力機構（ＪＩＣＡ）の職員計２人で構成する調査チームを派遣した。（タクロバン　共同／ＳＡＮＫＥＩ　ＥＸＰＲＥＳＳ）

突然３メートルぐらいの高潮が自宅を襲った