台風30号のコース=2013年11月8日、フィリピン・レイテ島の中心都市タクロバン【拡大】
自宅は空港に近い海岸沿いの集落。被害が集中した場所の一つだ。モンザレスさんの自宅だけでなく周囲の住宅も高潮や高波で全壊。トタンや木材、ブロックが流れ着き、がれきの山となっていた。
妻と2人の子供は避難所にいて無事だったが、同居する親族2人が行方不明のままだ。
おい2人の手を握り、一緒に泳いで逃げた際にできた傷がうんでいる。がれきの後片付けをしていたおいの目には涙があふれていた。
戻らぬ日々
市内では根こそぎ倒れた大木や、壁や屋根が破壊され廃虚と化したコンクリートの建物が残る。打ち上げられたサンゴ礁も散乱。道ばたのあちこちで遺体がシートなどで覆われていた。