タクロバン中心部では、強固なはずの教会や街で最も大きなショッピングモールも壊れ、周囲の建造物は原形をとどめていない。人々は逃げ場もなく、風雨や高潮にもまれた。
路地裏では、半壊した家の前にがれきが山積みにされていた。道ばたには黒い袋に入った遺体が置かれ、腐乱臭が鼻をつく。短時間のうちに同じ光景を3度見た。車が横転したまま道をふさいでいる場所もある。
「空腹で仕方ない」
市内の高校に設けられた避難所では、子供たちが通路でバドミントンなどに興じていた。しかし、大人は支援物資の配給の遅れに不満を募らせている。