五輪後の維持費など、経済的側面からの声しか聞こえてこない。なぜ「スポーツのために必要なのだ」という大きな声が、当のスポーツ界から聞こえてこないのだろう。
11月30日のJリーグでは、横浜・日産スタジアムの横浜M-新潟戦に6万2632人の有料入場者があった。2004年のチャンピオンズシリーズでは埼玉スタジアムの浦和-横浜M戦に6万4899人が集まった。数百人から数千人の観客で多くの試合が行われていた日本リーグ時代から、サッカー界は自らの努力で変身してみせた。
1日の早明戦もまた然りだ。客は待っても来てくれない。呼ぶものだが、器がなくては入れない。首都にあるナショナル・スタジアムが国際規格を満たしていないことこそ、スポーツ界にとっては屈辱的なのだ。
大観衆は好試合を生む。興奮を育む。感動を醸成する。「8万人じゃ小さすぎる」の声を、スポーツ界から待ちたい。(EX編集部/撮影:川口良介、山田俊介、小倉元司、財満朝則/SANKEI EXPRESS)