創る楽しさの中にいる
クリアすべき課題は多い。が、やはり舞台は常盤の女優魂を大きく揺さぶる場なのだという。今年4月、寺山修司の没後30年記念の舞台「レミング~世界の涯まで連れてって~」(松本雄吉演出)への出演はそんな経験の一つとなった。「演劇を通して、アートの一部になるような感覚でした。そんなことは初めてで、演技に対する見方が変わり、すごく面白かった」
マクベスもそうだ、という。「長塚圭史という、何を考えているか分からない演出家の脳内を具現化するというか。私には全体像は分からない。けれど今、それを創る楽しさの中にいる」
人生観を聞いたところ「時の流れに身を任せですね」と返ってきた。世の流れをねじ曲げようとして、予言に人生を絡め取られたマクベス夫妻とは対照的。でも、ただ流れに身を任せっぱなしにはしない。