景気を牽引(けんいん)する自動車販売も好調だ。11月の新車販売は前年同月比16.1%増の45万7370台と拡大。各社の新車投入効果や駆け込み需要で「リーマン・ショック前の水準に戻ってきた」(日本自動車販売協会連合会)。設備投資の先行きも「機械受注などの先行指標は伸びており、期待できる」(第一生命経済研究所の新家義貴主席エコノミスト)という。
10~12月期の実質GDP成長率(年率換算)の民間予測は、ドイツ証券が3.4%、SMBC日興証券が4.1%など3~4%台の高い伸びを見込んでおり、景気改善の動きが再び強まる公算が大きい。(SANKEI EXPRESS)
■GDP改定値 内閣府が3カ月ごとに推計する国内総生産(GDP)の公表値のひとつ。GDP速報値の発表後、財務省が公表する法人企業統計などを反映させて、企業の設備投資や在庫投資などを見直す。改定値は速報値の約1カ月後に公表され、数値が大幅に変わることもある。GDPは一定期間に国内でつくり出されたモノやサービスの付加価値の合計額。