夢への道のりは、自分自身との戦いでもある。人に勝つことよりも、自分自身に打ち勝つことの方が、よほど難しい。克己心が大切になるのだと、母、そして水泳から教わった。
中村真衣さんの言葉
ライバルとの出会いも私を成長させてくれた。高校3年生になった私には、ライバルと呼ばれる先輩選手が3人いた。代表選考会で2位までに入らないと日本代表に選出されない時代に、私はいつも3位か4位。山梨県の地元紙には、「萩原、また3位」と書かれたほど、なかなか勝てなかった。
そんな時、背泳ぎの第一人者だった当時の日本記録保持者で、のちに2000年シドニー五輪女子100メートル銀メダリストとなる中村真衣さんと同じ強化合宿に参加することになった。
「これはチャンス」とばかりに、中村さんの練習や食事をまねして、何か吸収して帰ろうとたくらんでいた。しかし合宿最終日まで、何が中村さんと違うのかが分からず、思い切ってストレートに質問をした。