名前の由来も諸説あるが、団子と形状が似た「まめふ」がなまったという説や、「健康で達者に暮らせるように」を意味する「まめまめしい」が語源ともいわれる。
山形地区では団子の形やだしの取り方などが各家庭によって異なる。地元の住民は「嫁ぎ先で実家の味を否定されて落ち込むのが、新婚の嫁の常だった」と話す。
山形地区の町おこし
一部地域でしか知られていなかった、まめぶ汁を広めるきっかけの一つは東日本大震災だ。
山形地区の青年会のメンバーらがまめぶ汁で町おこしをと、2010年4月に結成した「久慈まめぶ部屋」が、岩手・宮城両県の沿岸部で半年間炊き出しをし、計約1万食を提供した。
その勢いで11年からご当地グルメによる町おこしの祭典B-1グランプリに出場。11年、12年は入賞を逃したが今年は5位に。部屋頭の小笠原巨樹さん(35)は「まさにあまちゃん効果。今後もまめぶ汁で久慈の魅力を発信していきたい」と意気込んでいる。(SANKEI EXPRESS)