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吉田戦車と料理のはなし 幅允孝 (4/5ページ)

2013.12.24 18:30

冷蔵庫の中にたたずむ「逃避めし」(右)と「おかゆネコ」(幅允孝さん撮影)

冷蔵庫の中にたたずむ「逃避めし」(右)と「おかゆネコ」(幅允孝さん撮影)【拡大】

  • 「逃避めし」(吉田戦車著/イースト・プレス、1460円、提供写真)
  • 「料理歳時記」(辰巳浜子著/中央公論新社、760円、提供写真)
  • 「おかゆネコ」(吉田戦車著/小学館、780円、提供写真)
  • 【本の話をしよう】ブックディレクター、幅允孝(はば・よしたか)さん(山下亮一さん撮影、提供写真)

 逃避めしとの共通項を挙げるなら、「あるものでなんとかする」美徳だろう。床に落っこちていた乾物の干しタラをみつけ、タラに含まれるグルタチオンという栄養素について語りながら「干しタラかゆ」を完成させるネコのツブ。完成した熱々のかゆを、ふーふーとしながらおもむろに八郎が口にかきこむと…、「しょっぱ!!」。そう、猫舌のツブには味見ができなかったのだ。

 その後、ツブはネコの爪切り名人の多田課長に爪をケアしてもらい人間並みの器用さを獲得。相変わらず味見はできないものの、次々と新たなるおかゆを作って、八郎や周りの面々の健康的ピンチを救ってゆく。ドラえもんの4次元ポケットが、ツブでいうならおかゆを煮る鍋といったところか。海苔と冷や飯をやや多めの水で煮る「海苔のおかゆ」や、甘じょっぱさが絶妙な「クルミのおかゆ」、冷え性に効く「紅ショウガのおかゆ」など、実際につかえそうなおかゆレシピが満載である。

 後半からは「カツ丼のおかゆ」や「魚肉ソーセージのおかゆ」など、吉田戦車的創作料理も登場。今後のツブのおかゆ道が楽しみである。まあ、きっと吉田のことだから、「今そこにある何かで」思ってもみない美味しいもんを作り出すのだろう。高級食材やらオーガニックなんて言葉には目もくれない。

万人受けしない料理って、じつは一番贅沢なごはん

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