「空飛ぶガソリンスタンドと呼ばれるKC130が来れば、軍事基地としての危険性は増す」
13年12月の市議会本会議で、基地反対派の田村順玄(じゅんげん)市議は空中給油機移駐計画の見直しを訴えたが、市は「基地負担は生活環境の変化で評価する」とかわした。騒音など住民負担が小さければ問題はないという立場で、軍事拠点としての危険性を訴える反対派の議論とはかみ合わなかった。
基地反対の声が盛り上がらない理由について市の担当者は「沖縄と異なり基地が海沿いにあり、負担を直接体感する住民が少ない」点を挙げる。
さらに地元山口県では保守勢力が強固なこと、米兵の重大犯罪や事故があまりなかったことも背景にあるとみられる。(SANKEI EXPRESS)
■米軍岩国基地 正式名称は「米海兵隊岩国航空基地」。戦前に日本海軍の飛行場として建設された。終戦直後の1945年9月、米軍が進駐。57年以降は海上自衛隊と共同使用している。97年から周辺の危険除去と騒音軽減のため滑走路を沖合に移設する事業が始まり、新滑走路は2010年から使用を開始。12年には基地の滑走路を利用した軍民共用の岩国錦帯橋空港が開港した。