上海市に開設された「自由貿易試験区(FTZ)」の入り口。経済特区の手法にならい、第2の改革開放路線で成長の持続を狙う中国では、今年(2014年)はFTZ開設ラッシュの年になりそうだ=2013年9月29日、中国(共同)【拡大】
北部では、山東省青島市の港湾地区で申請を行っている。青島市も保税港区を主体に、貿易金融や外国為替を改革の重点とする。貿易面で密接な関係にある日本や韓国を意識した試験区を狙う。さらに、上海市に次いで日系企業が多数進出している遼寧省大連市も試験区の開設に意欲を示しているという。
上海で始まった試験区に関しては、「金融自由化などはかけ声ばかりで従来の保税区とあまり変わらない水準」(大手商社幹部)などと辛口の評価が少なくない。中国版の「護送船団方式」に守られた中国工商銀行など既得権益層が金融自由化では抵抗勢力となり、「習近平指導部の内部で利権をめぐるせめぎ合いが続いている」(日中関係筋)との見方が支配的だ。