上海市に開設された「自由貿易試験区(FTZ)」の入り口。経済特区の手法にならい、第2の改革開放路線で成長の持続を狙う中国では、今年(2014年)はFTZ開設ラッシュの年になりそうだ=2013年9月29日、中国(共同)【拡大】
トウ小平時代との差
ただ、35年前に始まった経済特区も、深●(=土へんに川)市など認可を得た限られたエリアだけが先行的に製造業で現在につながる発展を遂げた。中国では、いかに人より先にバスに乗るかが成否を分けるという経験則がある。
●(=登におおざと)小平(とう・しょうへい、1904~97年)は経済特区を舞台に中国を「世界の工場」に押し上げた。習近平指導部も試験区をテコに“脱製造業”で成長軌道に乗せる基本路線では一致しているが、総論賛成、各論反対の既得権益層のカベを乗り越えられずにいる。絶対的な政治権力を握っていた●(=登におおざと)小平時代との差が試験区問題に見て取れる。
内政とからみあいながら、上海に続く試験区がどの都市に認可され、どのような規制緩和が進むか。中国経済が次の成長段階を迎えられるかどうかを占う重要な示唆となりそうだ。(上海 河崎真澄/SANKEI EXPRESS)