イオンは2013年12月オープンの旗艦店「イオンモール幕張新都心」で、タブレット端末で在庫にないワインを取り寄せるシステムを導入。ネット通販と店舗販売を連携させる「オムニチャネル」に力を注ぐ=2013年12月16日、千葉県千葉市美浜区(松本健吾撮影)【拡大】
地方への波及も
百貨店業界はこれまで主要顧客だった中高年層の高齢化などで、長期的な市場縮小傾向にある。今年は4月の消費税増税も控え、「何らかの抜本的対策が必要」(大手百貨店)との危機感が強い。幸い、アベノミクス効果で大手3社の中間業績はいずれも増収増益。将来を見据えた投資への下地は整っていた。
三越伊勢丹ホールディングス(HD)は4月に三越日本橋本店の改装に着手するほか、伊勢丹新宿本店も昨年に続き、改装の手を緩めない方針。また、「札幌、名古屋、福岡の大都市圏は改装を行えばまだ可能性がある」(大西洋社長)として、地方店も1店当たり30億~40億円の投資を検討しており、投資予定総額は2014年度からの3年間で1000億円程度となる。
J.フロントリテイリングも今年3月から松坂屋上野店の南館を建て替える。映画館やファッション専門店「パルコ」の入った複合施設を17年秋に完成予定で、投資額は200億円を見込んでいる。