元日早朝、恒例の「国旗」掲揚式に呉敦義副総統(左)、江宜樺行政院長(右)らと出席した馬英九(ば・えいきょう)総統(中央)。この日に行った年頭の演説では「全民あげての経済努力」を訴えた=2014年1月1日、台湾・台北の総統府前(吉村剛史撮影)【拡大】
【国際情勢分析】
台湾の馬英九(ば・えいきゅう)政権が地域経済で孤立する危惧に焦りをにじませている。馬総統(63)は年頭の演説で、2014年を「台湾経済の突破年とする」と宣言。中台双方の市場開放を促進するサービス貿易協定に反対する野党に対し、立法院(国会に相当)での早期承認に協力を呼びかけるとともに、海外との自由貿易協定(FTA)締結を一層推進する意向も強調。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への参加に向けた具体策の模索にも乗り出した。
貿易、投資に活路
「(総統就任以来)過去5年の元旦のあいさつは主に1年間の政策の成果を振り返ることだったが今年は違う」
馬総統は元日、台北市内の総統府で江宜樺(こう・ぎか)行政院長(53)=首相=以下、各要職を前にこう切り出した上で次のように語った。
「今年の重点はただ一つ。全民あげて経済において努力することだ」